マレーシアでHPVワクチン受けてみた話
これは娘が、マレーシアで2021年にHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)接種をした時の記録です。
HPVワクチンとは?
HPVワクチンとは、ヒトパピローマウイルス(Human papillomavirus)の感染により引き起こされる病気を予防するワクチンです。
日本では、「子宮頸がんワクチン」と呼ばれていたりしますが、このヒトパピローマウイルスは子宮頸がんだけでなく、肛門がんや中咽頭がん、膣がんなどの癌への影響があり、HPVワクチンを接種することでこれらのがんへの予防効果があるそうです。
HPVワクチン接種の予約
今回はマレーシア イポーにあるパンタイホスピタルという総合病院で予約を取りました。
電話でワクチン接種可能かどうかを確認して都合の良い時に予約を希望しました。
学校の時間を気にしなくていい土曜を希望して、病院側も「その日なら在庫があるからOK!」という感じで予約はサクッと完了しました。
予約日に病院に行くが…
娘はもう年齢も大きいので、本人の接種ですし、受付のスタッフに「HPVワクチン接種の予約をしている◯◯です。」と自分で言いに行くよう促しました。
そして私は、少し離れたところから娘と受付のスタッフのやりとりする様子を遠目に眺めていました。
すると娘が私のところに戻ってきて「今日ワクチン接種できないってさー」と言ってきたのです!
え!?なぜ?きちんと在庫もあるって話だったのに!?予約もしたのに!?と若干、いやかなりパニックになった私は受付へ駆け寄り説明を仰ぎました。
そして判明したのは、どうやら娘は「HPVワクチンを打ちにきました」と言うべきなのを間違えて「HIVワクチンを打ちにきました」と言ってしまったらしく、受付のスタッフが混乱してナースを呼び、ナースから「ええっと・・・HIVはワクチンを打つのではなく、まず血液検査するのだけれど」と言われ、娘とナースの話が噛み合わない状況になっていたのです。
予約のことは軽く伝えたみたいなのですが、それよりもHIVというワードで病院側のスタッフの頭の中に??が浮かんだ様子でした。
「いやいやいや、そうではなくて、○月○日の何時にHPVワクチン接種の予約をしています。」と丁寧に説明したらようやく理解してくれました。(滝汗)
緊張のワクチン接種
ワクチンを確認させてもらいました【ガーダシル9】
実際に、ワクチン接種前にワクチンをよく見せてもらいました。
ナースから「これから接種するワクチンはこれですよ」と丁寧に教えてもらいました。(写真上)
HPVワクチンのパッケージにガーダシル9と表記がありますね。
9種類のHPV型の感染を予防することができる9価ワクチン「ガーダシル9」です。
おぉこれが!と内心不安な気持ちもありましたが、きちんと管理されていて安堵しました。
(日本で承認を受けているMSD社の「シルガード9」は写真(上)の「ガーダシル9」と同じ成分のものです。)
HPVワクチン接種
次はいよいよワクチン接種ですが、娘は本当は注射が大の苦手。
幼少期はアレルギー検査や予防接種などの際はそれはもう大変でした。
今はもう大きいので逃げ出すことはありませんが、「注射にとても緊張しているの」とナースに伝えると「落ち着くまで待ってあげるよ」と言ってくださり、2〜3分(結構長い。)も待ってくれてその間フレンドリーに会話をしてくれて緊張感を和らげてくれて有り難かったです。
うつむいて清水の舞台から飛び降りるような面持ちの娘ですが、注射はほんの一瞬!
緊張したけれど痛くなかった!と笑みを見せ嬉しそうに戻ってきました。
(そりゃそうだ)
(本人談)
いやいやいや、痛いのは痛いから!!
ワクチン接種した日付と次回の接種予定などを記載したカードサイズの紙をもらいました。
さいごに。最近のHPVワクチン接種事情
これは、あくまで過去にマレーシアのイポーでHPVワクチン接種をうけた一例です。
もし、マレーシアでこれからHPVワクチン接種を検討される場合は、近隣のクリニックや病院などで相談してみてください。
外国人でも在庫があれば接種できると思いますが、医療機関によってワクチン接種の金額は多少異なるので確認が必要なのと、今後は3回接種から2回または1回接種へと変わってきている様子なので、今後の動向や接種スケジュールについても併せてご自身で調べながら医療機関に相談するのが良いかと思います。
WHOのHPVワクチンの回数に関するリンク