カンパーの伝統のお店クレイポットチキンライス『HENG KEE Claypot Chicken Rice』
実はカンパーの名物「クレイポットチキンライス」
私たち親子が母子留学していた地域はマレーシアのカンパーという地域でした。
そのカンパー地域ではクレイポットのチキンライスが名物で街のオールドタウン(旧市街)ではクレイポット チキンライスの店が数店舗もあります。
カンパー にある伝統の名店「HENG KEE」
今回は、クレイポット チキンライスのお店の中でも私たちの行きつけのお店をご紹介します!
店名:Heng Kee Claypot Chicken Rice 慶記馳名瓦煲雞飯
住所:No 86, Jalan Idris, 31900 Kampar, Perak
営業時間:16時半〜0時
クレイポットチキンライスって要は炭火で炊いた土鍋ご飯
Claypot Chicken Riceと横文字でみるといまいちピンとこないかもしれませんが、クレイポットチキンライスとは日本で言うところの「土鍋ご飯」です。
一気になじみ深い雰囲気になってきますよね!?
クレイポットがどのようにして出来上がるのか順番に説明しますね!
こちらが店舗の様子。わぁ〜土鍋がいっぱい。
このように、注文を受けてから炭で土鍋をひとつひとつ炊き上げます。
注文が立て続けに入ると焼場が土鍋で埋まり、香ばしいかおりが漂います。
店主のおじさんは土鍋ごとの炭火に気を配りながら、焚き加減をそれぞれ調整していきます。
マレーシアの暑さの中で火を扱うので常に汗を滲ませながら調理しているのですが、私たちが話しかけると気さくに接してくれる優しい店主のおじさんです。
ご飯が炊き上がる頃に具材も投入して、そのあと蓋をしてふっくらするように米を蒸らし、具材にも火を通します。
具材にも火が通ったら秘伝のタレをかけて出来上がり。
こちらがこの道ひとすじのイケおじ店主です。
土鍋で炊かれたご飯は格別です。
イチ押しメニューをご紹介します!
HENG KEEでのメニューをご紹介しますね。
こちらも暑い中ふうふう言いながら食べることもあれば、持ち帰りにして自宅で食べることもありました。
土鍋ご飯ではありますが、お店の方がうまーく包んでくれるんですよ。
メニュー (基本的に全ての土鍋飯に鶏肉が入っています) | 小 | 中 | 大 |
チキンライス レギュラー | RM10 | RM16 | RM20 |
ソーセージ または 塩漬け魚 のどちらか | RM12 | RM20 | RM24 |
ソーセージ と 塩漬け魚 の両方 | RM14 | RM24 | RM28 |
スペシャル(ソーセージ、塩漬け魚、卵) | RM15 | RM25 | RM30 |
どれも美味しそうですね!テーブルにこの土鍋が運ばれてきて、最初にやることはかき混ぜること。
ご飯とタレと具材をが均一になるように混ぜて、おこげも硬くなりすぎないようにはがします。
これはソーセージのクレイポットです。
日本人からすると甘いビーフジャーキーみたいな味です。
こちらはレギュラーメニューのチキンライスですね。
オーソドックスで我が家の定番でした。
甘味のある味付けで子供でも食べやすいと思います。
(ただし、鳥の骨には気をつけてくださいね。)
こちらは追加で塩漬け魚が入っていますね。初めて食べる方には独特の塩味があるのでびっくりするかもしれません。
こちらはこの店のオリジナル特別メニュー。
土鍋ご飯と卵なんて、合わないわけがないですよ!
秘められたファミリーヒストリー
実はこのクレイポットチキンライス店「HENG KEE」は創業してから68年も経っているのです。
私たちは店主にお店のこれまでを伺うことができました。
1955年、ライ・ヘンさんはまだ未開発の土地に小さな屋台でクレイポットチキンライス屋を創業し営業を始めました。
店の名前である「HENG KEE(ヘン・キー)」は創業者であるLai Heng(ライ・ヘン)にちなんで名付けられました。
当時この地区で盛んだった錫(スズ)の採掘やゴム農園の労働者で毎日お店は賑わい、深夜まで盛況が続くほどでした。
店を営業していくなかで賃貸の問題から、店舗を移ることはあったが、カンパー旧市街から出ることはなく、苦難があってもずっとカンパーで営業を続けてきました。
ライ・ヘンさんには12人の子供がいて、生活は大変だったので店を構える余裕はなくずっと屋台スタイルを続けてきました。
1987年にライ・ヘンさんが引退し、現在のオーナーである末息子であるライ・リックオンさんに事業が引き継がれます。
現在は屋台営業から店舗営業に変わり、昔ながらの味が好評で地元の人々から人気のお店になっています。