GL Assessmentによる GL Progress Tests

2021年5月3日

今回はGL Assessmentが行っている評価テスト「GL Progress Test」について調べてみました。

※もし訂正箇所などがあればご指摘いただけると大変助かります。

GL Progress Testとは?

英国のGL Assessmentが提供している、4〜14才頃の生徒のために設計されたテストです。

筆記試験またはデジタル機器を使って受けるオンライン試験とがありあます。

毎年50万人を超える学生がテストを受けて、その分析データにより標準化されたテストです。

そのため全国的なベンチマークと比較できるので、受験者の相対的なパフォーマンスがわかります。

更に、毎年テストを受けることにより、生徒個人の学習の進み具合と学校全体での改善状況が客観的なレポートとして提示されます。

このプログレステストシリーズ(PTシリーズ)は英語、算数、科学のコア科目に分かれており、生徒の知識、理解、応用力を評価するテスト内容となっています。

そしてこれらのテストは、学校と生徒(及び保護者)が、英語、算数、科学でどのように成績が推移しているかを全国平均と比較することができます。

GL Assessmentはそれぞれの生徒の学習達成度を測定、追跡することで生徒一人ひとりの強みと弱点を特定し、各科目の詳細な分析レポートを提供します。

次に、GL Progress Testのひとつである英語科目について簡単にご説明します。

Progress Test in English ( PTE )

生徒の英語スキル(スペル、文法、句読点など)の理解度と応用力、読解力をこのテストによって測定します。

PTEは生徒が学んでいるカリキュラムの基準と照らし合わせて、テストを受けた全体平均と比較してどの位置にいるのかを明確にします。

詳細なレポートは、本人が認識している知識と実際の理解度に差がないか確認したり、次の発展的な学習段階へ進む際の参考になります。
得意分野や苦手分野が明確化されることにより、将来の教育および進学プランを立てる際の手助けとなります。

コンビネーションレポートはCAT4のデータ(GL Assessmentの認知能力テスト)とPTEを組み合わせています。

同様に、プログレステストシリーズには、算数のプログレステスト Progress Test in Mathematics ( PTM )と理科のプログレステスト Progress Test in Science ( PTS ) があります。

個人的な感想

学校では友達同士の交流やスポーツ、芸術などのさまざまなことを経験させてあげたいと思う一方で、勉強面では知らぬ間に理解の浅い分野が大きくなり気付いた時には強い苦手意識が芽生えてしまっていた…なんて事にならないように毎年学習状況を学校と保護者の双方で確認できるのは良い点かと思いました。

また学校だけの中の成績だけでなく、世界中でテストを受ける学生達との比較なのでIGCSE(11年次の統一試験)の受験を予定している場合は、より正確な成績の把握につながるかと思います。

しかしながら、これは翻せば、模試で自分の位置がわかる=偏差値がわかるようなものですので(偏差値がいくつとは出ませんが)、子どもたちへの過度なプレッシャーにならないといいなと思います。

マレーシアのインターナショナルスクールでのGL Assessment導入例

(ABC順)
例)毎年ではなくkey Stageの最終学年で行う場合もあります
Alice Smith School
Garden International School
GEMS International School Metropark
MAHSA International School 
Nexus International School (Year2、Year6のみ)
St. Joseph’s Institution International School Malaysia
Westlake International School